どこから始める?――迷わず進むための「AI活用4ステップ」

今回は、医療・介護業界の方が 迷わずAIを活用できるようになる4つのステップ をまとめました。
STEP1.まず「現状の業務」をすべて書き出す
AI以前に大切なのは、自分の業務を見える化すること。
医療・介護の現場は、業務が細かく、属人的になりやすいのが特徴です。
ここでのポイントはたった1つ。
「5分単位で書けるほど細かく」 が理想です。
- 記録を書く
- ケアマネへ連絡
- 前回のExcelデータ差し替え
- ショートメッセージで家族に報告
- 研修資料の加筆修正
など、思いつくまま全て棚卸しします。
これだけで多くの方が気づきます。
「私たちが忙しい理由は、AIではなく"見えないムダ"だったんだ」
業務の"見える化"は、AI導入のスタート地点です。
STEP2.AIが得意な仕事を見極める
AI活用のコツは "選ぶこと" です。
すべてをAIに任せる必要はありません。
✅ AIが得意なのは以下のような仕事
- 文章を整える
- 情報をまとめる
- 文案、アイデアを出す
- フォーマットに沿って書く
- 定型タスクを効率化する
❌ 逆に、AIに向かない仕事は…
- 最終判断
- 利用者・患者との直接的なコミュニケーション
- 倫理的配慮が必要な判断
- 専門性の高い臨床判断
ここは 人間の領域 です。
つまり医療・介護の現場は、
"AIがやるべきこと"と"人がやるべきこと"がハッキリ分かれる業界 なのです。
STEP3.実際の業務でAIに少しずつ依頼してみる
いよいよAIにタスクを任せる段階。
難しいことは必要ありません。
- 文章の整形
- メールの加筆修正
- 研修資料のたたき台
- 利用者向けのお知らせ文案
- 議事録の要約
など、まずは「作業系」からAIに任せてみます。
コツは、
"ダメなら直せばいい" と気楽に使うこと。
AIは「雑で投げても上手に返してくるアシスタント」です。
多くの事業所では、ここで
「こんなに早く終わるの?」
「もっと早く使えばよかった」
と驚きが生まれます。
STEP4.AIを"業務フローの中"に組み込む
AIは「単発で使うもの」から
"仕組みの中で動くパートナー" へ。
例)
- 毎日の報告書 → AIが自動整形
- 会議前の資料案 → AIが事前に生成
- ToDo整理 → AIが優先順位をつける
- 新人教育 → AIがレベルに合わせて教える
こうなると、現場は一気に軽くなります。
スタッフの負担が減り、管理者の業務も整理され、
"人とAIの両輪で回る組織" が生まれていきます。
ポイント:AI活用の鍵は「完璧を目指さない」こと
医療・介護業界では、
「間違えてはいけない」
「正確でなければならない」
という意識が強い分、AIに対して慎重になりがちです。
けれど、AI活用の最初の一歩は "正確性よりもスピード" です。
AI → 人の目で修正
この流れさえあれば、リスクは十分コントロールできます。
大切なのは 最初の小さな一歩 です。
まとめ:マインドセットが整えば、医療介護DXは加速する
AI活用は、特別な人のための技術ではありません。
業務を見える化し、AIが得意な部分を任せ、人は人にしかできないことに集中する。
このシンプルな発想こそ、医療・介護業界の未来を変える力になります。
QUEST UPでは、現場に寄り添いながら
「医療・介護DXを、誰にでもできるものへ」
をテーマに支援を行っています。
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