【完全無料】介護現場が変わる!「魔法の画像編集AI」活用5ステップ

            株式会社QUESTUP 木村祐基 理学療法士 日本10Xナビゲーター(企業のDX推進)

毎日、利用者のケアに書類作成にと、目の回るような忙しさの中で働かれている医療・介護スタッフの皆様、本当にお疲れ様です。

  • 「広報誌に載せる写真、利用者の顔が映り込んでいて使えない…」
  • 「レクの準備、イラストを探すだけで時間が過ぎていく…」
  • 「言葉が出にくい利用者様の気持ち、もっと汲み取れたら…」

こんな悩み、ありませんか?

実は今、Googleが提供している無料のツールを使うだけで、これらの悩みが驚くほど簡単に解決できるのです。専門的な知識やデザインスキルは一切不要。「チャットでお願いするだけ」で、魔法のように画像が加工できます。

この記事では、パソコンが苦手な方でも明日から実践できる5つのステップをご紹介します。業務時間を短縮し、利用者様との笑顔の時間を増やしましょう!

1ステップ1:魔法の杖を手に入れる(ツールの準備)

まずは、道具の準備です。「AI」と聞くと難しそうですが、Googleのアカウントさえあれば、誰でも無料で使い始められます。

💡 ここがポイント

特別なソフトのインストールは不要です。ブラウザ(インターネットを見る画面)だけで完結します。

所要時間: 3分 コスト: 0円

【手順】

  1. Googleで「Google Gemini」と検索します。
  2. Googleアカウントでログインします(普段お使いのアカウントでOK)。
  3. 画面が開いたら準備完了です。

これだけです。この画面が、あなたの頼れる「専属デザイナー」になります。

2ステップ2:プライバシーを守る「消しゴムマジック」(不要な要素の削除)

施設のブログや広報誌に載せる写真。素敵な笑顔が撮れたのに、後ろに「個人名が書かれた書類」や「他の利用者様」が映り込んでいてボツにした経験はありませんか?

AIなら、指定したものを「最初からなかったこと」にしてくれます。

所要時間: 1分 コスト: 0円

【手順】

  1. Geminiの画面に、加工したい写真をドラッグ&ドロップします。
  2. チャット欄にこう入力します。
    • 「後ろに映っているホワイトボードの文字を消して」
    • 「机の上の飲みかけのコップを消して」
  3. 数秒待つと、背景が自然に補完された状態で、指定したものが綺麗に消えます。

⚠️ 注意点

従来の「モザイク処理」は少し冷たい印象を与えがちですが、AIによる削除なら写真の雰囲気を壊さず、自然で温かい印象を保ったままプライバシーを守れます。

3ステップ3:言葉の壁を超える「表情カード」作成(表情の変更)

失語症の方や、認知症の方とのコミュニケーションにおいて、「痛いですか?」「嬉しいですか?」と言葉だけで聞くよりも、絵や写真を見せた方が伝わりやすいことがあります。

AIを使えば、1枚のイラストや写真から、様々な表情のバリエーションを瞬時に作れます。

所要時間: 5分 コスト: 0円

【手順】

  1. 親しみやすい人物(またはキャラクター)の画像をアップロードします。
  2. 次のように指示を出します。
    • 「この人物を、困った顔に変えて」
    • 「この人物を、とても痛そうな表情にして」
    • 「満面の笑顔にして」
  3. 同じ人物で「喜怒哀楽」や「痛みのレベル」を表すカードセットが完成します。

▼ 従来との比較:コミュニケーションツール作成

項目従来の方法AI活用法
素材探しフリー素材サイトを何時間も検索1枚の画像から無限に生成
統一感イラストのタッチがバラバラになりがち同じキャラで表情だけ変えるので統一感抜群
コスト有料素材が必要な場合も完全無料

4ステップ4:季節のイベントを一瞬で演出(シーンの変更・追加)

「来月の夏祭り、飾り付けのイメージが湧かない…」そんな時、施設の食堂の写真を撮って、AIに飾り付けを試してもらいましょう。実際に物を買う前にシミュレーションができます。

また、外出が難しい利用者様のために、いつもの風景を「非日常」に変えて楽しんでもらう回想法やレクリエーションにも使えます。

所要時間: 10分 コスト: 0円

【手順】

  1. 施設の共有スペースや、窓からの風景写真をアップロードします。
  2. 指示を出します。
    • 「壁に七夕の飾り付けを追加して」
    • 「窓の外の景色を、満開の桜並木に変えて」
    • 「部屋の照明を、夜の落ち着いた雰囲気に変えて」
  3. 見慣れた部屋が、一瞬でイベント会場や観光地に早変わりします。

💡 アイデア活用術

「昼間の写真」を「夜」に変えたり、「空」を「オーロラ」に変えたりすることも可能です。季節感を感じにくい施設内でも、視覚的に四季や時間の変化を届けることができます。

5ステップ5:新人教育を変える「視点の変換」(アングルの変更)

新人スタッフへの介助指導。「もっと下から支えて」「利用者の視点に立って」と口で言ってもなかなか伝わらないことがあります。

最新のAIは、写真のアングル(カメラ位置)を変えることすら可能です。

所要時間: 15分 コスト: 0円

【手順】

  1. 介助シーンの写真(スタッフ目線で撮ったもの)をアップロードします。
  2. 指示を出します。
    • 「このシーンを、ベッドに寝ている利用者さんの視点(下からのアングル)に変えて」
    • 「真上から見た図にして」
  3. 「利用者様からは、スタッフの顔がこう見えている(威圧感があるかも?)」という気づきを与える資料が簡単に作れます。

▼ AIができること・できないこと比較

機能介護現場での活用例備考
要素の削除個人情報の保護、散らかった背景の整理プライバシー保護に最適
要素の追加イベント装飾のシミュレーション買い出し前のイメージ共有に
表情変更コミュニケーションボードの作成一貫性のあるツールが作れる
視点変更研修資料、マニュアル作成「相手の立場」を可視化できる
動画生成リラクゼーション映像の作成※静止画を元に簡単な動きをつけることも可能

まとめ:AIは「手抜き」ではなく「余裕を作る」ツール

今回ご紹介した5つのステップは、どれも専門知識なしで、チャット感覚で行えるものばかりです。

  1. Google Geminiを開く(準備)
  2. 写り込みを消す(プライバシー保護)
  3. 表情を変える(意思疎通支援)
  4. 季節を変える(レク・行事計画)
  5. 視点を変える(教育・研修)

AIを使うことは、仕事をサボることではありません。事務作業や素材探しの時間を短縮することで、「利用者様と向き合う時間」「スタッフが休憩できる時間」を生み出すための賢い選択です。

今すぐできる最初のアクション

まずはステップ2の「消しゴムマジック」から試してみませんか?

スマホに入っている「ちょっと惜しい写真(余計なものが写っている写真)」を1枚選んで、Geminiに「これを消して」と頼んでみてください。

その魔法のような精度に、きっとワクワクするはずです。

株式会社QUESTUPは、テクノロジーを活用して、医療・介護現場の「もっとこうしたい」を応援しています。